第九回 ことばの学校
日 時 平成20年8月4日
会 場 山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター
参加人員 約250名

東京は連日35度以上。でも清里、清泉寮は
葉陰をわたる風も涼しく、
暑さを忘れる毎日だ。
その中にある自然ふれあいセンターで
初めて行われた今回のことばの学校。
ちょうど夏休みシーズン真っ只中にぶつかったこともあり、
県外からもたくさんの聴衆が集まって、
涼しい高原での授業を満喫した。
■1 開校式挨拶 金田一真澄
- 校長としてこの会に臨むのは今回で3回目。父、春彦が亡くなってから4年がたつが、相変わらずことばへの関心が強いことが、この聴衆の多さでもよくわかる。開場は9時からなのに、その前から待っている人も多くいて、あらためてその人気にビックリ。今日一日はかつての学生時代に帰ったつもりで、この授業を楽しんでほしい。
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■2 方言川柳表彰式
- 今回のお題は「風」。今回から受賞作品を後方のスクリーンに映し、受賞者自身の口でその作品を読んでもらう。そして選者がその作品を解説してもらう形式に。方言の意味など、大変内容がわかりやすく、また受賞者の顔もよくわかって、好評だった。
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■3 子供落語 笛吹市こども落語会:ざぶとん亭
- 平成18年に結成されたという子供落語会のメンバーたち10名が、主宰者の馬場憲一さんの引率で登場。可愛い浴衣姿でおなじみの「寿限無」などを熱演した。中には途中でことばが出てこない小学生もいたが、「金明竹」という演目では関西弁の商人の口上をペラペラと早口でまくしたてる、本職顔負けの子供もいたりして、会場内はやんやの大拍手だった。
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■4 朗 読 朗読ボランティアななつぼし
八ヶ岳朗読サークルほがらか
- 金田一春彦の作品、「ケヤキ横丁の住人」「わが青春の記」「自然と人生」などを朗読。八ヶ岳の大自然をこよなく愛した春彦の人柄がしのばれる作品を朗読した。
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■5 講 演 金田一秀穂
- テーマは「ことばって不思議だな」。このところクイズ番組でも大活躍の金田一秀穂だが、こうした番組に出ると意外に勉強になることも多いという。そのほか日頃愛している日本語、父が日頃言い残していたこと等、参加した人たちからの質問も交えてわかりやすく解説。中には九州から駆けつけたという人もいて、会場内は熱気に包まれた。
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■6 閉校式
- 例年通り、金田一真澄、秀穂、田中美奈子等から直接卒業証書を手渡し。終了後も会場のポーチに出て、周りの牧場の風景を味わうなど、清泉寮ならではの雰囲気を楽しみつつ、好評のうちに終了した。